【初心者】スマートコントラクトの仕組み・メリット・デメリットを紹介!

九十九すい

こんにちは!九十九すいです!今回はスマートコントラクトの仕組みから活用事例まで紹介してもらうよ!

こんな疑問をもったあなたにおすすめ!
  • スマートコントラクトはどんな仕組み?
  • スマートコントラクトのメリット・デメリットを知りたい
  • スマートコントラクトの活用事例を知りたい

スマートコントラクトは、事前に定義した契約をプログラムで自動化して実行してくれる仕組みです。

執筆者情報

kirin_icon
  • Webクリエイター& web3ブロガー
  • 元Webインストラクター(企業 / 個人)
  • NFTコミュニティ所属

スマートコントラクトとブロックチェーンをあわせた技術はインターネットの誕生と同じくらいの衝撃を世の中に与えています。

今回は初心者でもわかるよう、具体的な事例とともにスマートコントラクトの仕組みからメリット・デメリット、活用事例までご紹介します!

スマートコントラクトは主に仮想通貨をつかった取引で利用されています。

取引には仮想通貨が必要なので、まだ持っていないあなたは初心者でも安心して使えるbitFlyerで準備を整えてしまいましょう!

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九十九すい

イッツ・ショータイム!

目次

スマートコントラクトとは

  • 自動で契約・取引を実行完了させる
  • ブロックチェーンで使用される
  • 契約・取引内容を閲覧できる

自動で契約・取引を実行完了させる

スマートコントラクトをつかった全体の流れは大きく3つにわけられます。

  • プログラミングによって契約定義をする
  • 契約を開始するきっかけとなるイベントが発生する
  • 定義した内容から、契約が自動で実行される
スマートコントラクト

例えばスマートコントラクトで「赤・青・黃のうち黄色のお皿だけ洗ってほしい!」と契約をしたとします。

そのためにスマートコントラクトには「赤・青・黃の皿が来たら、黄色の皿だけ洗う」という契約内容の定義をプログラミングします。

契約がきまった後はお皿が来たらイベント発生となり自動で契約が実行されるため、誰かが逐一確認する必要はありません。

このようにスマートコントラクトは当事者が契約した後のことを、自動的に行ってくれる仕組みになっています。

ブロックチェーンで使用される

自動で契約をするスマートコントラクトは、ブロックチェーン技術の上に成り立っています。

ブロックチェーンは、ざっくり説明すると大勢で安全にデータを扱うことのできる技術です。

ブロックチェーン ハッシュ値

ブロックチェーン技術によって国や企業などの中央管理者がなくても、ハッキングや不正のされにくく、公平性を保ったままシステムを運用することができるようになりました。

自動で契約をするスマートコントラクトと、管理者がいなくても安全にデータを取り扱えるブロックチェーン技術はとても相性がいいです。

ブロックチェーンには、ビットコインやイーサリアムなど多くの種類があります。

スマートコントラクトは、「イーサリアムブロックチェーン」や「ソラナブロックチェーン」などで使用されています。

イーサリアムブロックチェーン・・・ブロックチェーンのなかのひとつです。イーサリアムブロックチェーンの特徴はスマートコントラクトを導入している点です。

契約・取引内容を閲覧できる

スマートコントラクトは、ネットワーク上で契約・取引内容を閲覧できます。

スマートコントラクト 取引内容

ネットワーク上で契約・取引内容を閲覧できる仕組みは、ブロックチェーン技術によるものです。

スマートコントラクトでおこなった取引はブロックチェーン上に取引データとして記録されます。

ブロックチェーンは中央管理者がいないため、ネットワークの参加者が相互に監視するかたちでデータを管理・運用しているのです。

そのため、ブロックチェーンに記録されたデータ(契約・取引内容)は誰でも情報を閲覧できます。

スマートコントラクトのメリット

  • 不正や改ざんを防げる
  • 透明性の向上
  • コスト削減&即時取引可能

不正や改ざんを防げる

スマートコントラクトは取引の記録をブロックチェーン上に半永久的に書き込みます。

そのため契約内容を不正に変更したり、偽の情報を記録することは非常に難しいです。

スマートコントラクトは契約の定義をプログラミングでおこなえば自動で実行するため、契約内容に違反することができません。

「未払い」「規約違反の条件変更」など、契約不履行のリスクが低くなるため、他業種に応用が期待されています。

実際に海外では、スマートコントラクトを利用して家の売買が成立しています。

とーるくん

コンビニに店員さんがいなくても、セルフレジで買い物ができるイメージですね!

九十九すい

わかるようなわかりにくいような表現だね…

参考:COINPOST「NFT化した米住宅、2,600万円相当のUSDCで取引完了

透明性の向上

透明性向上 スマートコントラクト

スマートコントラクトはブロックチェーン上に保存されるため、誰でも契約の履行状況を確認することができます。

管理者が不要な取引なので、従来の取引においてリスクだった権限をもった人物による悪意のある修正を防ぐことができます。

そしてどのような契約・取引を行ったのかを誰でも確認でき、不当な取引や不正が起こればすぐにわかるので、適正な取引をおこなう環境が維持できます。

取引を行う双方が管理せずに、取引内容を確認できるため「片方のミスによって問題が生じる」などのミスもほぼなくなり、契約・取引自体の信頼性が向上します。

コスト削減&即時取引可能

スマートコントラクトは自動的に世界中どこでも取引が即時に行われるため、時間的なコストを大幅に削減可能です。

現在もインターネット上で、外貨の取引や企業間売買を行う場合は使用通貨などの障壁や着金までに時間を要していました。

ですがスマートコントラクトを使えば即時取引・手数料の削減が実現できます。

例えばNFTアートをイーサリアム(ETH)で100万円分売ったとしたら、自分のウォレットに即時100万円相当のイーサリアムが着金します。

今後、スマートコントラクトを利用した決済は普及する可能性が高いため、流れに乗り遅れないうちに仮想通貨イーサリアムで体験してみてください!

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スマートコントラクトのデメリット

  • 後から契約内容を変えられない
  • プライバシーの問題がある
  • 利用増加による処理速度の低下

契約内容を簡単に変えられない

スマートコントラクトはプログラミングなので、スマートコントラクトを作成する際に、大きく2通りの選択肢があります。

  1. 誰も契約内容を変更できないようにする
  2. 条件付きで契約内容を変更できるようにする

「1」の場合契約内容を変更することができないため、契約内容を変更するためには新しい契約を作成する必要があります。

そのため契約を作成する際には、可能な限りいろいろな条件を考慮して細かく記載することが必要です。

「2」の場合、例えばスマートコントラクトを扱う「Aさん」「Bさん」「Cさん」のうち2人が承認をした場合のみ変更可能といったようなルールを決めることも可能です。

これによりスマートコントラクトを実装したあとに見つかる不備や変更が必要な箇所の修正ができるようになります。

そのため国内外含めて「2」をスマートコントラクトの設計に採用するプロジェクトが一般的です。

プライバシーの問題がある

プライバシーの問題

スマートコントラクトはブロックチェーン上で自動的に処理されるため、透明性が非常に高いです。

スマートコントラクト上で行う契約の内容が機密情報である、個人情報が含まれる場合にはプライバシー上の問題が生じる可能性があります。

例えば、医療分野で医療データの保存・管理を通常の仕組みスマートコントラクトでおこなうと、患者のカルテなども含まれているため個人情報保護法に反する可能性があります。

上記のような問題は、開発者や利用者が適切なセキュリティ対策を用意することで解決可能です。

プライバシー問題の対策
  • 匿名化をおこなう
  • スマートコントラクトで記載される情報を開示して参加者から同意を得る

プライバシーの問題が解決できれば、スマートコントラクト普及に繋がっていくことでしょう。

利用増加による処理速度の低下

利用者増加はブロックチェーン上の取引量を底上げするため、スマートコントラクトのシステムに大きな負荷がかかります。

システム負荷が大きいほど、取引の処理速度がおちる可能性が高く、手数料が高騰していきます。

ブロックチェーンの取引はマイニングという不正がないかチェック・承認する作業が行われています。

マイニングをおこなう人をマイナーと呼び、一番はやくその取引を承認したマイナーだけが報酬をもらえる仕組みです。

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取引時に発生するガス代(手数料)は、マイニングの報酬として支払います。

マイナー(マイニングを行う人)は報酬が高い取引を優先して処理するため、早く取引を完了させるには高いガス代を支払わなくてはなりません。

処理速度が低下することをスケーラビリティ問題といい、スマートコントラクトの課題点です。

しかしスマートコントラクトは、デメリットを少なくするためにブロックチェーンの効率化を行っています。

たとえば、スマートコントラクトを使用する代表的なブロックチェーンであるイーサリアムブロックチェーンは、2022年9月にPoWから高速処理ができるPoSに変更されました。

PoWとPoS・・・正しくブロックチェーンが動作するように不正を防止する技術「コンセンサスアルゴリズム」です。PoWはマイニングで不正が起きていないかチェックをおこない、PoSはステーキングでチェックします。

ステーキングとは・・・自分の保有している仮想通貨を預けるだけで報酬を得ることができる仕組みです。 

スマートコントラクトの活用事例

  • DAOでの資金管理
  • 金融業界ーDefi
  • ゲーム業界ーNFTゲーム

DAOでの資金管理

DAOとは「分散型自律組織」という意味になりスマートコントラクトを用いた組織で「中央管理者がいない」という特徴があります。

投票権や決定権をもつトークンを所有する人々によって平等に管理されています。

組織の仕組みをスマートコントラクトを使って自動化することで、組織内の信頼性や透明性を高めることができるので中央管理者が不要なのです。

スマートコントラクトで自動化している1つの例として資金管理があり、メンバー全員で資金の運用方法を決定するものです。

そのため入金・出金・使用用途などの情報がオープンになり透明性の高い資金管理を実現しています。

とーるくん

誰が、いつ、何円、出金したかがまるわかりなのですね!

ガバナンストークン(NFTなど)を持つ人々が投票に参加して、資金の用途を決定します。

スマートコントラクトを利用した資金管理を使った代表的なプロジェクトが『Nouns(ナウンズ)』です。

Nouns DAO

NounsDAOは、24時間ごとに1つのNoun(※)が、永久的に発行されるように設計されています。

(※)Noun・・・NounsDAOで発行された単体のNFTを「Noun(ナウン)」と呼びます。複数のNounや全体を表す場合には、「Nouns」と言います。

Nounは発行と同時にオークションにかけられ、競り落とした人がNFTの所有者になり、NounsDAOのメンバーになることができます。

1Nounあたり1票として、コミュニティ資金を運用するための投票が可能になります。

NounsDAOには何十億円という大金が集まっていますが、不正されることなく安全に運用されるのはスマートコントラクトで管理されているからです。

詳しく知りたい方は下記の記事からどうぞ!

金融業界ーDefi

DeFiはブロックチェーン技術によって生まれた、スマートコントラクトを活用した次世代の金融システムです。

非中央集権型なので手数料が安く、これまでの金融サービスよりもお得に運用ができます。

代表的なのが、Defiのシステムを利用したステーキングです。

ここでは仮想通貨取引所BYBIT(バイビット)を例に紹介をします。

BYBIT(バイビット)・・・シンガポールの仮想通貨取引所です。過負荷やカスタマーサポート不足など取引所の課題を解決するために設立しました。海外の取引所ですが日本人にも使いやすい工夫がされており、世界中にユーザーがいるため取引量が豊富です。

対象の仮想通貨(ビットコインなど)を専用口座で保有することにより、仮想通貨取引所の流動性を維持するためのオペレーションに参加することができます。

その報酬として利回りを得ることができます。

預けておくだけで仮想通貨を元に「利子」を得られるため、取引が苦手な方でも簡単に報酬を得ることが可能です。

ゲーム業界(NFTゲーム)

スマートコントラクトは、NFTゲームにも使われています。

NFTゲームの特徴は、Play to Earn(プレイトゥーアーン)つまり「ゲームで稼ぐことができる」ことです。

企業や運営などの管理者に依存せずに、スマートコントラクトによってゲーム内の取引やアイテムの所有権の管理などをより安全かつ効率的に行うことができます。

さらに、スマートコントラクトの透明性により、ゲームの開発者や運営者が有利になるようにシステムを改ざんしてもすぐにわかるようになっています。

また報酬(仮想通貨)が自動的に支払われるため、プレイヤーはよりスムーズに報酬を受け取ることができます。

スマートコントラクトよくある質問

スマートコントラクトの開発言語はなんですか?

Solidityが主流です。

スマートコントラクトを作成するための開発環境はRemixやTruffleなどがあります。

スマートコントラクトはどのように導入しますか?

基本的に専門的な知識が必要なため、外注に依頼して導入するのがオススメです。

自分で作りたい場合は、開発に必要なプログラミングスキル(Solidity)を習得する必要があります。

イーサリアム以外でスマートコントラクトはありますか?

EoSブロックチェーンやNEOブロックチェーンなどがあります。EOSブロックチェーンではC++言語、NEOブロックチェーンではC#、Java、Pythonなどの言語が使われています。

【結論】スマートコントラクトはセキュリティに優れた自動契約実行機能!

今回はスマートコントラクトについて紹介させていただきました。

この記事のまとめ
  1. スマートコントラクトはブロックチェーン技術を利用しており、契約内容を自動で実行する仕組み
  2. メリットは信頼性や透明性の高さで、デメリットはプライバシーの問題
  3. スマートコントラクトはDAOやDeFiで活用されているが今後様々なサービスで活用される可能性が高い

スマートコントラクトは今ある常識を良い意味で壊してくれる新しい技術です。

ここまでの記事を見ていただき、その可能性を知っていただければ幸いです。

今回ご紹介した活用事例はほんの一部であり、あなたの周りでもスマートコントラクトが登場していくでしょう。

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どの取引所で口座をつくるかお悩みのあなたのために、関連記事でオススメの仮想通貨取引所をご紹介しています!

今後もビジネスや社会においてスマートコントラクトがどのように活用されていくか目が離せません。

TechMoire(テックモワ)ではNFTやメタバースを中心に情報を発信しております。

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一緒にメタバース・NFT界隈を盛り上げていきましょう!

九十九すい

それでは、ありがとうございました! 

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