XRを理解できる！VR/AR/MR（DR/SR）の違いや活用事例まで紹介します！

XRは現実と仮想世界を融合させる技術の総称で、VRは「Virtual Reality（仮想現実）」ARは「Augmented　Reality（拡張現実）」MRは「Mixed Reality（複合現実）」を意味しています。

本記事はXRを説明したあとにAR・VR・MR・DR・SRをそれぞれ図解を使って説明するので、具体的なイメージができます。

最後まで読めばXRの基本的な知識がばっちり整理されるのでぜひ最後まで読んでみてください！

XRはメタバースと深い関わりがあり、メタバースエンジニアとして活躍したい方には必ずチェックしていただきたい技術です。

しかし独学で学ぼうとすると「エンジニアのなかでもどの職種につきたいのか」「どうしたら最短でエンジニアになれるのか」がわからず迷走してしまいがちです。

テックアカデミーならあなたにあった職種と勉強方法を教えてくれます。

＞＞【未経験OK】メタバースエンジニアの職種・必要なプログラミング言語を徹底解説！

【一覧表】AR/VR/MRの違い

XR：現実世界と仮想世界を融合させる以下のような技術の総称
名称	AR	VR	MR
正式名称	Augmented Reality （拡張現実）	Virtual Reality （仮想現実）	Mixed Reality （複合現実）
体験する 空間	デバイス上に拡張して表示された現実空間	仮想世界	現実世界＋仮想世界
特性	現実世界に仮想の物体を拡張して表示する技術	仮想世界に入り込んだかのような体験ができる技術	現実世界に仮想世界の映像を重ね合わせて表示する技術
現実のもの	見える	見えない	見える
見え方の例
事例	ポケモンGO	PlayStation VR	建築現場など

XR（エクステンデッド・リアリティ）の基本情報

XRという言葉の意味

XR（エクステンデッド・リアリティ/Extended Reality）は現実世界と仮想世界を融合し、現実にないものを知覚できるようにする技術の総称です。

XRが注目を集める3つの理由

ハードウェアのひとつディスプレイは高解像度の表現が可能になるほど処理能力が向上したため、高画質な映像やゲームに対応するようになりました。

さらにデバイスは低価格になり、コンパクトなものが増えたことでXRに触れるハードルがぐっと下がったといえます。

たとえば、誰もが当たり前に持つスマートフォン1台あればXRのひとつであるARを楽しめます。

そして通信環境が進化したことで高解像度のデータであっても遅延するリスクを抑えて通信できるようになりました。

このようにXRが注目を集めるようになった背景にはIT技術の進化があります。

XRとメタバースはどんな関係？

XRとメタバースは部分的に協力しあう関係です。

XRのコンテンツにはメタバースを活用したもの、していないものがあります。

またメタバースもXRの機器を必要としないものがありPCやゲームデバイスなどからアクセス可能です。

たとえば仮想空間で自身のアバター（分身）を持ち、コミュニケーションやサービスを受けられる点から「あつまれどうぶつの森」や「フォートナイト」などもメタバースに含まれるといわれています。

しかし「あつまれどうぶつの森」や「フォートナイト」はXRの専用機械を必要としません。

このようにXRとメタバースは100%関係して動いているのではなく、そのコンテンツやサービス内容にあわせて関係があったりなかったりします。

メタバースを詳しく知りたいなら『【初心者向け】メタバースとは？定義やNFT・仮想通貨との親和性も解説します！』がおすすめです！

また、メタバースにまつわるおすすめのゲーム・アプリは『【2023年】おすすめメタバースゲーム・アプリ10選！【メタバースレベル別】』で紹介しています。

AR・VR・MR・DR・SRを知る【参考動画】

１｜AR（Augumented Reality：拡張現実）

オーグメンテッド・リアリティ（Augmented Reality）の略称で、拡張現実を意味しています。

現実世界に仮想世界のデータや物体を表示できる技術です。

スマホやタブレットを介して現実世界を見たときに、仮想世界のものを拡張して表示するので実際にそこにあるように感じます。

ARとVRの明確な違いは、目の前の現実世界を映しているかどうかになります。

２｜VR（Virtual  Reality：仮想現実）

バーチャル・リアリティ（Virtual Reality）の略称で、仮想現実という意味です。

専用デバイス（ヘッドマウントディスプレイ）を装着することで、仮想世界に入り込んだような体験ができます。

この動画のように、擬似的にジェットコースターに乗っている体験ができるのがVRです。

VRは360度撮影されている動画を立体的に鑑賞可能でさらに頭を動かすことで周りを見渡すことができます。

VRと他の技術との分かりやすい違いは現実とは関係のない映像を映し出すことです。

VRを体験する方法はHMD（ヘッドマウントディスプレイ）を始めとしたVR機器を購入することが必要です。

スマホをセットするだけでVRをお手軽に体験できるものもあるのでぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

＞＞モニター代わりなる！ヘッドマウントディスプレイ（HMD）おすすめ５選

３｜MR（Mixed  Reality：複合現実）

ミックスド・リアリティ（Mixed Reality）の略称で 、複合現実を意味しています。

現実世界に仮想世界の映像を重ねて映し出して表示する技術です。

基本的にARと同じですが、ARは現実世界に拡張された物体を表示するだけなのに対してMRは現実世界に投影された物体に干渉して表示できます。

MRはVRと同様に専用のゴーグルを付けることでMRを活用可能です。

たとえば工場や医療現場などで現実世界に仮想のデータを表示できるため、車の組み立て工場でどの部品をどこにつけるのかといった補助で使われます。

４｜DR（Diminished Reality：減損現実）

ディミニッシュ・リアリティ（Diminished Reality）の略称で 、減損現実を意味しています。

実際に存在する物体をディスプレイ上から隠蔽・消去・透過させ、まるで存在しないかのようにする技術です。

AR（拡張現実）は現実世界にはない仮想の物体を見えるように拡張するものでした。

しかしDRはその反対で実際に現実に存在しているものを見えなくする技術となっています。

こちらがDRを使用して、部屋の置物やカメラの三脚などを映像からリアルタイムで取り除いている動画です。

DRは幅広く利用されている「Snapchat」や「Tiktok」などのアプリのフィルターにも扱われているので身近なところで活用されています。

静止画像の対象物を消去させる技術は普及していますが、リアルタイムで見えなくするという面ではDRは今後も発展していくでしょう。

５｜SR（Substitutional Reality：代替現実）

サブスティテューショナル・リアリティ（Substitutional Reality）の略称で “代替現実”を意味しています。

現実と仮想の映像を組み合わせることで現実と仮想の境界を曖昧にして、どちらも現実と認識させてより深い没入感を体験させる技術です。

特にSRで注目する点は、現実世界の映像の中に仮想世界で表示されている物体の質感のリアルを演出して、深い錯覚を起こしていることです。

たとえばスタッフから「現実世界を映している」と伝えられたすいがHMDをつけます。

偽物がすいの肩を叩いても、すいはとーるくんにたたかれたと錯覚します。

SRによって、すいはHMDを取るまで目の前にいるのが偽物だと気づくことはありません。

この仮想世界を現実世界だと錯覚させるSRは、アトラクションやパフォーマンス、心理療法に活用を期待されています。

メタバースを120％楽しむなら、圧倒的な没入感を体験できるHMDは必須です！

真のメタバースを味わいたいなら『モニター代わりなる！ヘッドマウントディスプレイ（HMD）おすすめ５選』で自分にあったHMDを探してみましょう！

ARの活用事例をみる

Google Maps

2021年3月Google Maps（米）は駅構内や空港など目的地へのルート案内をAR（拡張現実）によって視覚化した機能を提供すると発表しました。

これまでの地図アプリは画面のマップを見ながらルートを探すため、道と地図を照らし合わせる手間がありました。

しかしGoogleMapsはARにより、スマートフォン越しで見るとルート案内の情報が視覚化されるようになっています。

Pokemon GO

人気アプリであるPokemon GOにもARが使われています。

GPS機能を活用したARアプリで現実世界を舞台にポケモンが出現し捕まえたりバトルしたりすることが可能です。

GPS機能で位置認識をし、特定の位置に近づけばARで拡張されたポケモンが表示される仕組みになっています。

VRの活用事例をみる

安全体感VRトレーニング

VRは現実世界では、実現が難しいものを仮想世界で再現することが可能です。

こちらは積木製作が開発した建設現場作業での墜落事故を体験できるVR教育用コンテンツです。

現場作業での転落、挟まれ、火傷などの体験をVRで実現しています。

このようなVR体験から安全面の教育コンテンツとして活用されています。

VRChatの事例

VRChatはVR空間内にアバター（自分を表現した３Dキャラクター）でログインし大多数の人とコミュニケーションができるプラットフォームです。

もう一人の自分として好きな見た目で場所や時間を気にせず他のユーザーと交流できるので、自由度が高くとても注目されています。

たとえばメタバースでは遊ぶだけでなく仕事をすることも可能です。

メタバースのリアルな働き方は『次世代の働き方！メタバースでの仕事・アルバイトを実例をもとに紹介！』で紹介しています。

またおすすめのメタバースでの副業も『【メタバース×副業】７つの副業と稼ぎ方を紹介します！【未経験でもOK】』でチェックしてみてください！

MRの活用事例をみる

建造物の全体像や構造を共有

建設現場ではミーティングや現場へ実際に足を運ぶことが多いです。

MRの導入によりその工程を大きく減らすことが期待できます。

たとえばMRゴーグルを装着することで、建造物の全体像や細部のサイズなどを縮小したものを会議室で共有できます。

また現場では実寸サイズのCGを現実世界と重ね合わせながら確認することも可能です。

手術での活用

医療現場での活用も期待されています。

手術中の様子をMRゴーグルで視覚化し患者の健康状態や臓器の状態などを共有することが可能です。

また手術部位をCGとして透過したり、事前に撮影しておいた患者の映像を重ね合わせながら行うこともできます。

歯科手術にもMRは活用されています。

XRのよくある質問

【結論】AR・VR・MRは現実への干渉方法がちがう！

VRを始めとしたAR・MR・MR・SRの違いやそれぞれの用途を理解していただけたのではないでしょうか。

XRは可能性のかたまりです。

XRの「X」に含まれる「クロス」や「代入の値」としての意味の通りVRやMRなどの技術が掛け合わさり新しい未来を魅せてくれるのではないでしょうか。

現時点で幅広く活用されているからこそ今後の発展に期待が高まります。

メタバースやXRを本格的に楽しみたいあなたにはHMDがおすすめです。

『モニター代わりなる！ヘッドマウントディスプレイ（HMD）おすすめ７選』をみれば、あなたにぴったりのHMDが見つかります！

XRはWeb3.0時代にとって欠かせない存在になることが予想されるので、いまのうちから情報を集めていきましょう！

TechMoire（テックモワ）では、web3（AI / メタバース）やITスクールの情報などを中心に情報を発信しております。

もしよければ、X（@TechMoire）のフォローなどもよろしくお願いします。

一緒に最新技術を楽しんでいきましょう！

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