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PoWとPoSの違いって?メリット・デメリットでわかりやすく解説!
九十九すい
こんにちは!九十九すいです!今回はPoWとPoSとそれらの違いを紹介してもらうよ!
こんな疑問をもったあなたにおすすめ!
- PoW、PoSってなに?
- PoWとPoSは何が違うの?
- PoWとPoSはどんな仮想通貨に使われてるの?
ですがPoWのほうが優れているというわけではなく、両者ともにメリット・デメリットがあるので紹介します。
この記事は初心者の方でもわかるようにPoWとPoSを理解するための事前知識もあわせて紹介します。
PoWとPoSの違いを学べば「なぜこの仮想通貨はこのブロックチェーンを使っているのか」がわかるようになり、仮想通貨の将来性が予測しやすくなるはずです。
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九十九すい
イッツ・ショータイム!
目次
PoWとPoSを説明する前に【事前知識】
PoWとPoSを説明する前に、次の3つを説明します。
全部知っていれば先に進んでも問題ないです!
ブロックチェーンの仕組みを知ろう
ブロックチェーンの特徴
- データを分散させるので、改ざんが非常に難しい
- 管理者がいないので、基本的にシステムダウンしない
- 24時間365日利用可能
とーるくん
ブロックが一列に連なるところから、チェーンにたとえられ、ブロックチェーンとよばれてているようです。
ブロックチェーンは参加者がネットワーク上で同じ台帳(データ)を管理・共有することができる技術です。
これまで個人間で取引を行うときは特定の管理者(企業や組織など)が取引データを預かる中央集権型のシステムが一般的でした。
しかしブロックチェーンは特定の管理者をおかず、参加するユーザー全員で相互監視をする非中央集権型の仕組みをとっています。
そのためブロックチェーンは非中央集権型の強みが特徴に現れています。
ブロックチェーンを詳しく知りたい方は『【初心者向け】ブロックチェーンの仕組み・種類をどこよりもわかりやすく紹介!』をどうぞ!
【初心者向け】ブロックチェーンの仕組み・種類をどこよりもわかりやすく紹介!
こんにちは、九十九すいです!ブロックチェーンの仕組み・種類を紹介してもらうよ! こんな疑問をもったあなたにおすすめ! ブロックチェーンの仕組み・種類を知りたい…
コンセンサスアルゴリズムはどんな技術?
コンセンサスアルゴリズムは不特定多数のユーザーの間で正しく合意形成をするための仕組みです。
たとえばブロックチェーンを利用するユーザーのなかに「改ざんしよう」と悪意をもった人が出てくるかも知れません。
そんな悪意をもった人を自動的に排除して正しい取引ができるような仕組みがなければ仮想通貨を安全に取引できません。
コンセンサスアルゴリズムは正しくブロックチェーンが動作するために不正や改ざんを防止する技術です。
九十九すい
コンセンサスアルゴリズムは、コンセンサス(合意する)とアルゴリズム(計算方法)の2つから成り立っているよ。
マイニングは取引をチェックする
マイニングはブロックチェーン上にデータを刻む前に、仮想通貨の取引に不正がないかをチェック・承認する作業の呼称です。
マイニングをおこなう個人や企業をマイナーと呼び、マイニングをするとマイナーに報酬がわたされる仕組みになっています。
報酬がもらえるのはただ一人、最も早く正確にマイニング作業をおわらせた人です。
すなわち報酬を得られなければ、計算に使用した電力や人件費などのコストがすべて無駄になります。
九十九すい
競わせることで計算時間や正確性が良くなるけど、それに対するコストがつりあってないんだね。
とーるくん
厳しい世界です…
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)とは
PoW(Proof of Work)は、ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)といった主要な仮想通貨で採用されているコンセンサスアルゴリズムのひとつです。
仮想通貨のシステムの一部であると考えると分かりやすいです。
PoWはデータの整合性や改ざんがないかをチェックするために先程ご紹介したマイニングを活用しています。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のメリット
取引の改ざんが難しい
PoWのデータを改ざんするにはマイニングを行っているマイナーたち(企業や個人)の処理能力を上回らなければいけません。
マイニング市場は競争が激しく、高性能なパソコンを購入したり、多額の人件費やコストを投じているマイナー(個人・企業)が多くいます。
マイナーの処理能力を上回った環境を用意してデータの改ざんをするには、約60億必要と資産されており費用対効果が非常に悪いです。
研究者が51%攻撃のコスト試算、ETCなら60億円のコストで1094億円の利益 https://t.co/MVczhRNyAB pic.twitter.com/IH7CV8OWAB
ーーTwitter
つまりPoWは取引の改ざんが難しいため、仮想通貨の取引をするユーザーにとって安心できる仕組みなのです。
注目度が高い仮想通貨で使われている
PoWはビットコインを筆頭にイーサリアムで用いられています。
主要な仮想通貨は取引の数が多いためマイニングをする人や仮想通貨を保有する人の数も比例して多いのが特徴です。
そのためPoWを採用している仮想通貨は流通や取引が比較的安定しています。
九十九すい
ビットコインはPoWだからこそ価値を得たと言っても過言ではないね!
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のデメリット
環境に優しくない
PoWで行われるマイニングは膨大な電力を消費するため環境への負荷が問題です。
報酬を得るためにマシンは365日24時間ずっと稼働するので、長期間電力を消費することになってしまいます。
消費量によるコストを考えマイニングを行う個人や業者は、電気代の安い国を探してマイニングをおこなう環境を整えるほどです。
ビットコインやイーサリアムなど、PoWを用いた仮想通貨が活発になるほど地球温暖化につながるのではないかという懸念もあります。
PoSと比べると51%攻撃がしやすい
PoWは取引の承認に多数決方式を採用しており、1つの取引に対して複数のコンピューターで判断をします。
「51%攻撃」はマイニング市場で特定の個人や団体が計算処理能力の51%以上を支配することによって、不当な取引が承認されて本来正当な取引が拒否される状況です。
51%以上、つまり過半数の承認を得たときはたとえ不正な取引であっても承認されてしまいます。
仮に「51%攻撃」がおこったとき、その仮想通貨は取引の信頼性を失い、市場での価値がさがるからです。
2020年7月10日の夜にビットコインゴールドが、同年8月29日の夜にイーサリアムクラシックが51%攻撃を受けたという報告もあがっています。
これらはすべて阻止に成功しているため、価値がさがることはありませんでした。
PoWを使っている仮想通貨
コインの名前 | 価格 | 時価総額ランキング |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 2,907,710円 | 1位 |
イーサリアム(ETH) | 197,330円 | 2位 |
ライトコイン(LTC) | 7,361円 | 21位 |
イサーリアムクラシック(ETC) | 3,470円 | 23位 |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 16,115円 | 31位 |
ただし、イーサリアムだけは注意が必要です。
イーサリアムがPoSに変更する意図を知りたいなら『【具体的】イーサリアム(Ethereum)の歴史と将来性をわかりやすく解説!』でイーサリアムがどんな仮想通貨か理解するのが一番です。
【初心者向け】イーサリアム(Ethereum)の歴史と将来性をわかりやすく解説! | テックモワ
イーサリアムの歴史をみると、課題に対して解決策を用意して山場を乗り越えていることがわかり、タフな仮想通貨であるといえます。このようにイーサリアムがどんな仮想通貨…
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PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは
PoS(Proof of Stake)はPoWとは異なるコンセンサスアルゴリズムです。
PoSはPoWの問題を克服するために考案されたものであるためPoWの課題点を解決すると考えられています。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)のメリット
PoWよりコストが圧倒的に低い
仮想通貨を多く長く持っている人に取引のチェック・承認をおこなう権利が与えられる仕組みで、このことをステーキングといいます。
とーるくん
PoWはマイニング、PoSはステーキングで取引のチェックを行うんですね!
PoWのように処理能力を競ってデータの処理をする必要がありません。
競争がなくなることで計算能力の高いマシンや膨大な電気がなくてもブロックチェーンを運用できます。
つまり環境に優しいです。
51%攻撃が起きにくい
PoSは仮想通貨の所持量によってチェック・承認の権利が決まります。
つまり51%攻撃をおこなうには市場にある仮想通貨のうち51%以上を所持していなければなりません。
市場にある51%以上の仮想通貨を所持することは、現実的に考えて非常に難しいです。
仮想通貨の51%を保有できたとしても他の所有者がすぐに不正を察知して、仮想通貨の価値はあっという間に下がるとされています。
そのためPoWよりも51%攻撃が起きにくいといえます。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)のデメリット
報酬が不公平に分配されやすい
PoSは取引のチェック・承認の権利がどのくらい仮想通貨をもっているかで決まるため、仮想通貨を多く長く持っている人が恩恵を受ける可能性が高いです。
資金量が直接的に得られる報酬につながるので不平等だという意見があります。
九十九すい
100枚あった仮想通貨が報酬のおかげで110枚になったよ!
とーるくん
ぼくは1枚しか仮想通貨がないので1枚ももらえてないです…
発展しにくい
PoSは長期間多くの仮想通貨をもっていた方が有利なので、短期間で売ろうと考える人が少なくなる傾向にあります。
いくら購入したい人がいても売る人が少なければ仮想通貨が市場に出回らなくなり流動性は上がりません。
仮想通貨が動かないと利用者も少なくなり、その仮想通貨の実用性が向上しにくいです。
以上の理由からPoSは発展しにくいコンセンサスアルゴリズムだとされています。
PoSを使っている仮想通貨
コインの名前 | 価格 | 時価総額ランキング |
---|---|---|
カルダノ エイダコイン/Cardano(ADA) | 63.88円 | 8位 |
ソラナ(SOL) | 5286.25円 | 9位 |
コスモス(ATOM) | 1254円 | 29位 |
Algorand(ALGO) | 42.31円 | 32位 |
PoWとPoSの違いまとめ
PoW | PoS | |
---|---|---|
承認方式(仕組み) | マイニング・・・一番最初に計算処理した人に報酬を与える | ステーキング・・・コインをより多く、長く持っている人に報酬を与える |
メリット | ・取引の改ざんが難しい ・主要な仮想通貨で使われている | ・コストが低い ・51%攻撃が起きにくい |
デメリット | ・個人でのマイニングは厳しい ・51%攻撃というリスク | ・報酬が偏りやすい ・流動性が低くなりやすい |
PoW PoSのよくある質問
【結論】PoW、PoSは取引をチェック・承認する方法が違う!
マイニングのやり方でコストやセキュリティが変わる!
- PoWもPoSも、安全に取引をするためのブロックチェーン技術の仕組み
- PoWのデメリットを課題点を解決するために生み出されたのが、PoS
- 【PoW:ビットコイン、イーサリアム】【PoS:ソラナ、コスモスなど】の仮想通貨が採用
「PoSはPoWの課題解決を目的としたコンセンサスアルゴリズム」と聞くとPoSのほうがいいと感じますが、必ずしもPoSはPoWよりも優れているといえないです。
どんな技術・サービスにも使う人によって批判の声がありますし、絶対に安全なシステムはこの世にはないと言われています。
九十九すい
プログラマーはセキュリティに穴があれば塞ぐ。悪い人は塞がれたら別のセキュリティの穴を探すってことだよ!
とーるくん
セキュリティ界隈は、イタチごっこなんですね。
ですが環境負荷の面からPoWとPoSを比べると、PoSの方が圧倒的に環境に優しいのが事実です。
現在世界的にSDGsに取り組むことが求められているため、環境に優しい技術を取り入れることが推奨されています。
また主要仮想通貨のイーサリアムが移行をしようとしていることも仮想通貨としては大きな転換期です。
これから仮想通貨をはじめるならPoSが採用されているものから選ぶことも基準の1つかもしれないですね。
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一緒に最新技術を楽しんでいきましょう!
九十九すい
それでは、ありがとうございました!
管理者情報
ITコンサルタント
あらき きりん
現役ITコンサルタント 兼 Webディレクターとして従事。2015年に未経験からITスクールに入学。その後、EdTech企業にて、IT講師として大手企業や個人受講生に向けた授業(Webデザイン、プログラミング、マーケティング、ディレクションなど)を担当。スクールキャリアカウンセラーとして、述べ1,000人以上のキャリアサポートや授業を経験。現在は、IT系メディアの運営や企業ITサポート、Web制作をしながら、web3についての情報を発信しています。本メディアの記事はすべて、わたしが監修しています。